投資初心者が証券会社を選ぶポイント7つは?

投資

株式投資を始めるには、まずは証券会社で口座開設をする必要があります。しかし、証券会社は数多くあり、何を基準に選べばいいかわからないという方も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、証券会社を選ぶポイントを7つ紹介します。
自分に合った証券会社を選ぶためにも、ぜひ参考にしてみてください。

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証券会社は大きく分けて2種類

証券会社は、大きく分けると対面型の「総合証券」と、オンライン型の「ネット証券」があります。それぞれにどのような特徴があるのか見ていきましょう。

総合証券

総合証券は、顧客一人ひとりに担当者が付きます。株式の売買は、基本的に担当者を通じて店舗窓口や電話にて行われます。

投資初心者は、はじめての売買に不安な方も多いでしょう。総合証券であれば担当者に相談しながら投資できるので、投資初心者でも安心です。

しかし、総合証券では顧客一人ひとりに担当者が付くため、コストが発生しています。その分、手数料が高く設定されていることが大半です。手数料を抑えて取引をしたい方にはあまり向いていないでしょう。

また、担当者は「営業マン」であることにも注意が必要です。証券会社の営業員に課せられているノルマの多くは「取引手数料」なので、担当者による投資のあっせんが定期的にあることを頭に入れておきましょう。

ネット証券

ネット証券は、すべての取引をインターネット経由で行えます。インターネット環境さえ整っていれば、場所を問わずにいつでも取引が可能です。

ネット証券の魅力は、総合証券と比べて手数料が安いことです。少額取引でも手数料が安く、投資初心者でも安心して取引ができます。また、1日に複数回取引をしたい方もコストを抑えられるでしょう。

しかし、ネット証券では取引や各種手続きをすべて自分で行わなければいけません。担当者によるアドバイスを受けられないので、自分で判断ができるように勉強しながら利用しましょう。

また、インターネット上で取引をするため、PCやスマートフォン等のセキュリティ面や回線トラブルにも注意が必要です。

証券会社を選ぶポイント

総合証券とネット証券の特徴を把握したところで、証券会社選びのポイントを7つ紹介します。

  • 手数料の安さ
  • 取引ツールの使いやすさ
  • 取扱商品の多さ
  • IPO(新規上場)案件の多さ
  • ポイント投資ができるか
  • 提供される投資情報
  • サポート

それぞれ詳しく見ていきましょう。

取引手数料の安さ

取引手数料は、投資初心者だけでなくプロトレーダーも重要視しています。なぜなら、取引手数料は損益に直接影響するためです。1売買あたりの取引手数料が安ければ、その分受け取る利益が多くなります。

具体例を見てみましょう。

例1:総合証券で、ある銘柄を1,000,000円分買付し、その後1,050,000円まで値上がりしたため売却しました。取引手数料は、買付・売却時にそれぞれ10,000円ずつです。

この場合、「1,050,000円-1,000,000円-20,000円=30,000円」となり、受け取る利益は30,000円となります。(税金含まず)

例2:ネット証券で、ある銘柄を1,000,000円分買付し、その後1,050,000円まで値上がりしたため売却しました。取引手数料は買付・売却時にそれぞれ100円ずつです。

この場合、「1,050,000円-1,000,000円-200円=49,800円」となり、受け取る利益は49,800円となります。(税金含まず)

いかがでしょうか。

値上がり幅はどちらも50,000円ですが、受け取る利益は19,800円も差があります。

取引手数料はトレード成績に直結するため、非常に重要なポイントです。取引手数料は各証券会社のホームページなどに記載されているので、必ず確認しましょう。

取引ツールの使いやすさ

主にネット証券では、PC用の取引ツールに加え、スマートフォンやタブレット用の取引アプリを提供しています。取引ツールや取引アプリは、証券会社ごとに性能が異なります。以下の点に注目して取引ツールや取引アプリを比べてみましょう。

  • 視覚的に見やすいか
  • 操作性が良いか
  • テクニカルチャートの機能性は十分か

取引ツールは実際に使ってみないとわかりません。証券会社によっては、口座を開設しなくても一部の機能を無料で利用できる場合や、デモアカウントなどを作成して取引ツールを体験できる場合もあります。

いくつかの取引ツールや取引アプリを実際に利用してみて、使いやすいと感じたものを選ぶと良いでしょう。

取扱商品の多さ

証券会社では、国内株式のほかにもさまざまな金融商品に投資できます。取扱商品の種類や銘柄数は証券会社によって異なるので、取扱商品の多い会社を選ぶのもひとつでしょう。

取扱商品が多いほうが良い理由は、単純に投資の選択肢が広がるということだけではありません。取扱商品の状況は、その金融商品の情報につながることが大きな理由です。

取扱商品が多ければさまざまなマーケットの情報を得られるので、証券会社を選ぶ際は取扱商品や銘柄数なども確認しておきましょう。

IPO(新規上場)案件の多さ

IPO銘柄への投資は、投資初心者でも利幅を狙いやすいのが魅力です。買付時の取引手数料もかからないため、非常に人気が高い取引方法です。

しかし、当選確率はかなり低く、数件申し込んだ程度で当選するのは非常に難しいでしょう。当選を狙うにはなるべく多くの案件に申し込む必要があるので、IPO案件を豊富に取り扱っている証券会社を選びましょう。

また、IPOの申し込みには事前入金が必要な証券会社も多いので注意が必要です。

ポイント投資ができるか

ポイント投資とは、dポイントやTポイント、楽天ポイントなど、貯まった各種ポイントで投資ができるサービスです。証券会社によって利用できるポイントや買付できる商品は異なります。主に、国内株式や国内ETF、投資信託などをポイントで買付できます。

いきなり現金で投資を始めるのは不安な方も、ポイント投資であれば気軽に始められるのではないでしょうか。少額からコツコツ投資できるので、投資初心者にも魅力的なサービスです。

提供される投資情報

投資をするなら、マーケット情報やレポートなどの投資情報はなくてはならないものです。証券会社が提供するのは、各情報メディアのニュースやコラム、銘柄レポートなどさまざまです。

証券会社では以下のような情報メディアを扱っています。

  • 日本経済新聞社
  • 東洋経済新報社
  • 日経QUICKニュース
  • モーニングスター社
  • フィスコ社
  • トムソン・ロイター

ほかにもさまざまな情報メディアを扱っており、提供される投資情報は証券会社によって異なります。自分が欲しい情報を提供している証券会社を選ぶのも良いでしょう。

サポート

総合証券の場合は担当者が付くため、ネット証券に比べて投資相談や各種手続きなどを行う際のサポートは充実していると言えます。しかし、担当者の有無以外にも注目すべきポイントがあります。証券会社を選ぶ際は、以下のサポートにも注目しましょう。

  • 入出金時の振込手数料
  • コールセンターの完備
  • 無料の投資セミナー

証券会社によっては、入出金時の振込手数料を負担してくれます。こまめに入出金したい方は必ず確認しましょう。

コールセンターはほとんどの証券会社で完備されていますが、休日対応かどうかなども含めて確認が必要です。

また、無料の投資セミナーを定期的に開催している証券会社もあります。講師の話を聞いて勉強したい方は、投資セミナーを頻繁に開催している証券会社を選ぶと良いでしょう。

まとめ

証券会社にはそれぞれ特徴があり、自分の投資スタイルに合った会社を選ぶことが重要です。また、証券会社は1社に絞らず、気になる証券会社があれば複数の口座を開設してみるのも良いでしょう。

今回紹介した7つのポイントを参考に、自分に合った証券会社を選んでみてください。